信託の話
知っておきたい家族信託のこと
高齢化社会の進展にともない、自分が認知症となってしまった場合や、
万が一があった場合に財産の管理をどのように行うべきかについて不安をお持ちの方も多いかもしれません。
認知症対策としての財産管理の方法としては成年後見制度が、自分の死後の財産分配については遺言の制度がすでに存在していますが、
近年注目されている方法として家族信託があります。
家族信託とは、自分で自分の財産管理をできなくなってしまった時に備えて、家族に自分の財産の管理や処分をできる権限を与えておく方法です。
家族信託では委託者(父親)受託者(息子)受益者(父親・孫)の3者が当事者となります。
例えば、家を売りたいというときは息子が父親に代わって手続きができます
父親が死亡した場合、孫に遺産を相続させることができます。
このように父親が年老いて判断能力が低下しても、自宅を売却できるなど財産管理上のメリットがあります。
判断能力に左右されないというのは、家族信託のメリットの中でも重要な点です。
家族信託は、比較的最近にできた新しい制度です。
確かに便利で良いところもある仕組みなのですが、感覚として受け入れられないという人もいるかもしれません。
制度に対する十分な理解が必要です。専門家に相談が必要です。
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